クエストモード

セーブしてたびをつづけますか?

組織におけるがん細胞についてのミニ考察。

よく組織というのは、人間の身体に例えられることがある。

面白いもので(いや、当事者としては全く面白くもなんともなく、むしろ被害被っているので、たまったもんじゃないんですが)、組織にがん細胞が発生すると、たちまち機能不全が始まるものなのだ。

大きな組織の、ほんの一部ならば、それは増殖しなければ、目に見える生産性の低下は見えづらいものです。

しかしながら、10名~30名程度の中小企業のような組織においては、ものすごい影響力がある。

言い方は悪くて失礼...がん細胞というのは、健康な周囲の細胞をむしばみかねない。当の元凶のがん細胞は、悪意がなかったり、正論をぶちまけたりするものだから質が悪いのだが、周囲の健康な細胞が死んでしまうのは組織としてはつらい。

つまり、周囲の社員のエンゲージメント低下を巻き起こしかねないのだ。さらに悪いことには、見えづらいところで、負のエネルギーの影響が出る。その人と仕事を進めないといけないが、自分が一番正しいと思っているからには、少しのミスも許されないし、正解のないビジネスという環境の中で、少し成果が出ないだけで、文句を言われたり、陰口をたたけれたりするというのは、一般社員からすると恐怖になってしまう。

そのことにより、会社のために必要だと思うことを提案できなかったりするというのは、もはや「心理的安全性」のかけらもない。

そんなことを、いくつかの事例の話を聞いて、感じるのです。